バガヴァッド・ギーター 概要１

問題や苦しみの原因となる「無知」を取り除いてくれるのがこのバガヴァッド・ギーターでる。 それは5つの項目で伝えてくれている。

①(バガヴァ─ン)イーシュワラ(至上主)

ヨーガとは完全な幸せと繋がること。それはイーシュワラと繋がることである。 イーシュワラには3様相(ブラフマン・パラマートマー・バガヴァーン)ある。どのヨーガを選択するかでどのイーシュワラと繋がるかが変わってくる。

そのヨーガの種類とは

［1］カルマヨーガ(行為のヨーガ)

［2］ギャーナヨーガ(知識のヨーガ)

［3］バクティヨーガ(愛と献身奉仕のヨーガ)

②ジーヴァ(束縛された生命体)

私達生命体のことであり、微小な魂とも言う。 殆どの人がダルマ・アルタ・カーマを満たすことが幸せだと思い、僅かの人がモークシャを目指す。

③プラクリティ(物質エネルギー、マーヤー)

全ての行為は3つの質に分けられる。

［1］サットヴァ(徳性)

［2］ラジャス(激性)

［3］タマス(無知性)

④カルマ(行為とその結果)

行為を行えば必ず反動がくるということ。それは上記のどの質の行為によるかで、その反動もまた変わってくる。

⑤カーラ(時)

時から自由なものは何一つ無い。何故時間があるのか。

この5項目は私達の生きるにとても密接に関わり合っている。ということは、疑問はこれらがわからないが故に出てくる。

さて、イーシュワラには3様相あると説明した。 それはどのヨーガを選択するかと、どの関係性を結ぶかで変わってくる。

・カルマヨーガ→クリシュナの非人格様相(光と一体になる)

・ギャーナヨーガ→全てに遍満し,、あらゆるものを支え維持している(クリシュナの化身である4本腕のヴィシュヌ)

・バクティヨーガ→姿形があり、人格を持つ2本腕のクリシュナ

ヨーガの目的、究極的な幸せ［プレーマ］を得ることができるのはバクティヨーガのみである。その理由は本編で知ることができる。

幸せとは関係性でその味わいが変わってくる。それはこの世界でも同じであり5つに分けることができる。

①シャーンタ・ラサ(中立関係)

②ダーシャ・ラサ(主従関係)

③サッキャ・ラサ(友人関係)

④ヴァトサーリャ・ラサ(親子関係)

⑤マドゥーリャ・ラサ(恋愛関係)

経典はただの本(物)ではなく生きている。だから関係性が大切なのだ。

例えばルンバを買ったとして、初めはただの機械と思っていたが、ある時名前を付けその名前を呼んでいたらいつのまにか愛着が湧き、まるで生きているかの様に接する、、機械と思っているものに何らかの関係性を結び愛着が湧くのだ。それは植物もそうだし、飼っているペットだってそうだ。

何故関係性が大切か、その味わいを味わうことでこのギーターの恩恵が得られるからだ。

愛着を持ったルンバは、あなたが元気がない時は励ましてくれるだろう。苦しんでいる時はその痛みを和らげるだろう。嬉しい時には更に嬉しさを感じるだろう、、

ギーターも全く同じなのだ。しかもあらゆる点で最高峰の味わいを与えてくれる。

だから、このギーターを「ただの本」と思ってはいけない。

次節 概要2へつづく。

前節バガヴァッド・ギーター3 はこちら

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この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。

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