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bhagavad gita 1章 29節30節

バガヴァッド・ギーター1章 29節30節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)


【1-29】

vepathus ca sarire me roma-harsas ca jayate

gandivanm sramsate hastat teak caiva paridahyate

(体中が震え、髪の毛は逆立ち、愛弓ガーンディーヴァは手から滑り落ち、全身の皮膚は熱く燃えるようだ)

【1-30】

na ca saknomy avasthatum bharamativa ca me manah

nimittani ca pasyami viparitani kesava

(立っていることもできず、心は乱れ、気は狂いそうだ。ケーシャヴァ(クリシュナ)よ、私には不吉兆な前兆しか見えません)

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アルジュナに恐怖が襲ってきた。その様子が詳細に伝えられている。

自己(生命)を肉体(物質的)と思う時、生命体は恐怖に襲われる。

例えば、この楽しい旅行が終わったらまた仕事だ、、憂鬱、、と思うことと同じであり、程度の差はあるが、私達は日常の中で毎日これを繰り返している。だから毎瞬間感情の起伏が起こる。

それは自己を肉体と思う物質的な視点からやってくる、とギーターは教えてくれている。そしてあらゆるネガティブな考えは自己を肉体と思う為に起こる、【恐怖】からやってくるということ。

生命体は【終わる/無くなる】ということに対して恐怖を与えられている。だからこそ精神性が開花する。これはあらゆる感覚、感情は全て精神性(クリシュナ)へと向かっていることを意味する。

生命が物質的だと思う時、【肉体が全て】と誤認識する。何があれば幸せか?を肉体にまつわることで埋めようとする。富(お金)、名声(地位)、力、美しさ、結婚、子供、親などの家族友人などを求める。

幸せになりたい=恐怖を無くしたいという想いがあるからだ。

だけどもし、天変地異の巨大地震が起きた時、上記の(誤った)幸せは、一気に無くなるかもしれない。そこからくる恐怖は物質的なものでは救ってくれない、、これは誰もが理解できること。だから物質的なものが幸せを与えるとは誤認識である。

あらゆる精神的苦痛は恐怖からやってくる。ストレスも、怒りも悲しみも全て恐怖からやってくる。そしてその恐怖は物質的なものでは解決できないとギーターで断言されている。

シッダ

同じように、生命(幸せ)が物質的と思い、その生命(幸せ)が無くなってしまう恐怖により、アルジュナは精神的苦痛に飲み込まれてしまった。

仕事が無くなったらもう終わり(幸せじゃない)!結婚できなかったらもう終わり(幸せじゃない)!これに受からなかったら人生お終い(幸せになれない)!と、自己(の幸せ)を一体何と同一視しているのか?

自己(幸せ)=仕事なのか、自己(幸せ)=結婚なのか、自己(幸せ)=受かることなのか、、。そしてこれらが自己の思うようにいかないと、アルジュナのようになる。

だから、【自己とはなんぞや】を知ることは本当にとても重要なことと理解できる。 私達は自分のことと、そして自分(に関係がある人)の幸せにはとにかく興味がある。

が、【自分の】という思いはエゴ(物質的視点)でありエゴがあるところに幸せはやってこない。 アルジュナはまさにこの思いに飲み込まれ、無知になってしまっている。

自分は魂だ、、という精神的な学びを始めた時、肉体では無く、本質的な喜び、魂の喜ぶものを探し始める。魂の親はヴィシュヌであるクリシュナである。そしてクリシュナは永遠の幸福を持っている。

幸福は持っている人からもらえる。もし幸せを望むのであればクリシュナという、私達の魂に喜びを与える彼にあると知る。

それが真の【利益】。

アルジュナはこの戦が誰にとっても利益にはならないと嘆いた。それは利益を物質的(自己は肉体)な視点でしかみていないからだ。

ギーターは問いかける、あなたは今何の(利益の)為に生きているのか、、と。そして何の為に生きたら良いのか、の道標を伝えて(精神性をひらこうとして)くれている。

そして恐怖という性質でさえ、クリシュナを知る為に、真理を知る為に与えられており、それは私達の範疇を超えたとてつもない愛情のもと与えられていることを知る必要がある。そうしたらもう、恐怖は恐怖で無くなる。

ギーターは生命体の幸福のみを願い歌われている。。

ヴラジャの子供

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この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。

バクティヨーガ叡智が凝縮されたジャヤーナンダ・ダーサー師 解説本

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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)

心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。

ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。

ジャヤーナンダ師を師事。

現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。

バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。

この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。

バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。

完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。

資格

ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー

ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。

現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。