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bhagavad gita 2章 12節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)


【2-12】

na tv evahm jatu nasam na tvam neme janadhipah

na caiva na bhavisyamah sarve vayam atah param

(私も君も、ここにいる全ての王達も、かつて存在しなかったことはなく、将来、存在しなくなることもない。皆、永遠に存在し続けるのだ)

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前節でクリシュナは生命体の本当の姿は魂なんだよ、、と真理を伝えてくれた後、更に魂の性質を伝えてくれている。これが「ヴェーダ」であり、「真理」である。精神性とは魂の知識を学ぶこと、そしてそれが生命体の姿であり真理。

生命体の真の姿は魂である。魂の姿を各生命体が取り戻すことが自己実現であり、その方法を教えてくれているのがヴェーダである。その真理が今クリシュナの口から直接アルジュナへと授けられる。

生命体は終わりなく始まりもない、、とここで教えてくれている。永遠で個別の姿ある存在である。それは魂に「死」という言葉は当てはまらない、、ということ。なので、この戦場にいる全ての生命体は未来永劫生き続けるのだから悲しむ必要は無い、と説いている。

「魂には個別性がある」それは「姿」を持っている。これがとても大切なことである。

私達は魂をただの光だと思いがちだが、魂にはこの肉体と同じような姿形があるということ。これは驚くべき真理である。

子供の頃に「おばちゃんは天国で見守っているよ、、」というような言葉を聞いたことがあるかもしれない。天国で見守っている、、そのおばあちゃんは光の玉ではないはずだし、しかも天国にいるので、その身体は生きている肉体でもない、、。この発想がどこからきたのか、、、

私たちは肉体を持ってこの世界に生まれた理由は、この世界に望みとやり残しがあったからである。これを「カルマ(行為/今世やるべきこと)」と言う。このカルマがあるが故に、この世界で苦楽を味わう。この苦楽から抜け出すことで生命体は本当の幸せを得ることができる。即ち、カルマが全て無くなった暁に生命体は本当の幸せを得ることができる。

では本当の幸せとはなんなのか??それが魂の身体に戻ることである。この世界(物質界)では肉体が無ければ生きていけないように、魂の身体には魂の身体で住むべき場所がある。これを精神界と呼ぶ。そしてその精神界にクリシュナが居る。そのクリシュナの元に帰ることが私達生命体の本当の幸福なのである。それがヨーガの目的であり、その方法をバクティヨーガという。

この世界でどんなにお金を持っていても、友達がいても、家族がいても、ふと寂しくなることがある。それは生命体が本当の居場所に居ないからである。本当に安心する場所に居るのであれば、どんなことがあっても寂しくなることも、不安になることもない。私達生命体の安心は殆どが感覚満足なのである。

クスムサロバラ

これがあれば安心だ。この人が居れば安心だ。これができているから幸せ、、。感情に響くことと、魂に響くことは全く違う。永遠でないものに安心感を求めるから生命体は不要な苦しみを生み出す。自己の中に確かに在る、永遠なるものを思い出すことが真の平安であり、あらゆる恐怖を包み込み癒やす。その真の安心は大平安境地、クリシュナからきており、究極的にはラーダーからきている。

生命体の身体が何故2本の腕で、2本の足で、この形状の姿形なのか、、。それは魂の姿形がその形状だからであり、そこに戻るための前段階なのだ。そして肉体に名前があるように、魂の身体にもちゃんと個別性がある。今、私達がこの世界で活動(奉仕)しているように、魂の身体になったとしてもそれは継続される。魂の身体の活動(奉仕)は完全で永遠な真理と喜び、そして至福に満ちており、この世界のような汚れが一切無い。

自己実現は完全な幸せに繋がっている。それは永遠なるものが完全に自己の中にあることを知り、本当の保護所を知るからである。

生命体の多くは、今の状況が永遠に続くと幻想に包まれている。自己が都合が良いと感じる、今の社会(生活)が幸せだと勘違いしており、家族、会社、友人、、それは永遠に続き、肉体の私なるものを幸せにしてくれる、、と勝手に幻想の中に入っている。が、今の時世で言えば、幸せだと思っていた社会は新型の感染症が蔓延している。更にはこの国は災害大国でもある。この感染症に大地震が来ても全くおかしくないし、狂っている自然環境により、大型の台風がきてもおかしくないのである。またこれに便乗して良からぬことを考えている者たちも居るかもしれない。

永遠でないものを永遠であり幸せと認識しているから、このような状況が身に降り掛かった時、生命体の状態は多くの問題に包まれてしまうことは容易に想像できる。だがこれは日常レベルで日々展開されていることなのだ。それも忘れ、また幻想の幸せを元にも戻そうとする。幻想に包まれているのにもかかわらず、、。

究極的にはどこも保護所にはならない。なのにも関わらず、「この人や場所は私を守ってくれる」と勘違いしている。全ての人や場所はただの道標なのだ。生命体は永遠な(姿形をもった)魂であること、それこそが真の保護所であり、クリシュナからその保護は与えられている、、という道標にすぎない。その道標だからこの世界は大切といえるのだ。決して、感覚の安心を求める為の大切では無い。

あなた達は皆「永遠の実在だよ」。それは僕(クリシュナ/絶対真理)が証明する。だから不安も、嘆きも何も必要ないよ。そして僕(クリシュナ)のところに戻ってきてね、、。クリシュナはいつでも全生命体が戻ることを待ってくれている。それは全生命体の幸福を愛という慈悲により願ってくれている。

ヴラジャ

次節 bhagavad gita バガヴァッド・ギーター2章13節

前節 bhagavad gita バガヴァッド・ギーター2章11節

【2020年8月よりsukura yogaスタジオにて、全米アライアンス200時間、経典にてこのバガヴァッド・ギーターを伝えさせてもらいます。ヨーガを学びたい方は是非】

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【2020年4月より宮城にて月1回 バガヴァッド・ギータークラス開催】

詳細→【Yoga Prema facebook】→ https://facebook.com/yogapremayogini/


この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。

バクティヨーガ叡智が凝縮されたジャヤーナンダ・ダーサー師 解説本

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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)

心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。

ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。

ジャヤーナンダ師を師事。

現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。

バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。

この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。

バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。

完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。

資格

ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー

ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。

現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。