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bhagavad gita 2章 2節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)


【2-2】

sribhagavan uvaca

kutas tva kasmalam idam visame samupasthitam

anarya-justam asvargyam akirtti-karam arjuna

(至上者語る。アルジュナよ、こんな大事な時に、なぜ世迷い言を言うのか。およそ人生の意義を知る者(アーリア人)の言葉では無い。そんなことでは、汚名を着るばかりか、天界へも行けない)

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アルジュナがクリシュナに助けを求めたら、クリシュナはアルジュナに「一体君は何を言っているんだい??」と言ったのだ。 何故ならアルジュナはアーリア人であり、絶対真理を知っている者だからである。

絶対真理。それはどんなに時代が変わっても絶対に変わらず、私達生命体を幸福へ導くもの。そしてその絶対真理には3様相あると言われている。

1ブラフマンー宇宙に遍満する非人格的光の様相 2パラマートマーー全ての生命体のハートの中に居る最高神(ヴィシュヌ)の様相 3バガヴァーンー至上なる最高神、クリシュナ

あらゆる行為は全て目的のもと与えられている。何故働くかと言えば、生きていく為であり、何故大学に入りたいかと問われたら、なりたい職業があるからかもしれない。行為は全て目的/ゴールがあるということ。それはヨーガも同じであり、そのゴールが上記の3つのどれかに行き着く。

大学生が300人居て、皆が皆同じ大学を目的にする(目指す)ことは無い。何人かは同じになるかも知れないが、不思議なことに惹かれ、目指す大学は皆違う。それと同じように、ヨーガのゴールも、その人がどれに惹かれるかでゴールが違う。

ある人達はブラフマンであり、ある人達はパラマートマーであり、そしてある人達はバガヴァーンをゴールにする。だけど、3様相は全て同じ源、バガヴァーン、クリシュナから発せられており、ブラフマンとパラマートマーはクリシュナの(一部)分的な様相である。それらは切っても切ることができないが違う様相(一部分)なので、ブラフマンやパラマートマーを目的としていてはバガヴァーンへはたどり着くことが難しい。

だけど、初めからバガヴァーンを目的としているのであれば、自動的に残りの2つのゴールは達成される。例えば、フルマラソン(42.195キロ)を走った人は、10キロ20キロ30キロ走ったという事実は自動的についてくる。それと同じである。

私達は時に会社で呼ばれる呼び方と、古い友人に呼ばれる呼び方と違う場合がある。バガヴァーンとクリシュナもそれと同じで、居る者場所によって呼び方が変わる。バガヴァーンはクリシュナであり、クリシュナはバガヴァーンである。が、どちらも姿形があり、話すこともできるし、交際もすることができる。これが驚くべき真理である。

そもそも現代のヨーガが、ヨーガのゴールは何か?を明確に置いて実践しているヨーギーがどれ程いるだろうか。勿論、ヨーガを通して自己がこうなりたい!というものはあるかも知れないが、それとヨーガのゴールとは全く違う。

3つに共通していることは、二元相対から抜け出ることである。つまり、まずヨーガの初めの目的は二元相対を超えるということである。このことすらわからず、自己が決めた目的のもと、ヨーガを実践しているヨーギーが沢山いる。これはとても勿体無いことだよ、とギーターは教えてくれているのだ。

シッダ

そして二元相対を超えたらなにがあるかというと、神の姿が見え始める。ここまでは私達でも想像がつく範疇である。そしてその神とは完璧で何でも願い事を叶えてくれる、、。だが更にこの先があるのだ。神は私達と話もするし、遊ぶこともできる。怒ることもあるし、喜ぶこともある。悲しむこともあるし、冗談をいうこともある、、、つまり、私達のように感情をもち、生命体と関係性を結ぶことができるのだ。これが驚くべき真理である。

それがバガヴァーン、クリシュナである。バガヴァーンとは6つの完全で無限の富(富/力/名声/美/知識/無執着)をもっている。交際によってその富の質をバガヴァーンから与えられることが可能になる。例えば、有名人になった友達がいるとして、もしその友達の集まりに呼ばれて行ってみたら沢山の有名人と会うことができた、、これはその友人の、有名人という質をもらっているのだ。

バガヴァーンだけが上記のような交際が可能であり、だから3様相の中で最高なのだ。ヨーガとは「繋がる」ことであり、それは言葉を変えると「交際する」ということ。

絶対真理が生命体を幸せへ導いてくれる、その理由は交際をし、その質が流れるからに他ならない。その交際ができるのがバガヴァーン、クリシュナだけである。そのバガヴァーンが直接語った言葉がこのギーターである。だからこの経典を知ることによって、バガヴァーンの質が流れるということである。

生命体の人生の目的は絶対真理を知ることである。それだけが真に幸福を得ることができるからだ。アルジュナはアーリア人であり、それは「生命の意義を知り、自己実現を目標とした文明を持つ人」である。

絶対真理を知った人は何も心配も不安も恐怖もない。完全な質を常に交換しているから、どんなことがあってもその義務を全うできる。アルジュナはそのことをすっかり忘れてしまい、絶対真理では無く、物質の鎖に繫がれてしまった。

だからクリシュナは「思いだしなよ」と言っているのである。生命体はアルジュナと同じように、人生の目的は絶対真理を知ることであるということも、絶対真理がクリシュナ(神)であるということも忘れ果ててしまっている。だから物質の鎖に繫がれ右往左往している。

精神界

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この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。

バクティヨーガ叡智が凝縮されたジャヤーナンダ・ダーサー師 解説本

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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)

心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。

ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。

ジャヤーナンダ師を師事。

現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。

バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。

この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。

バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。

完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。

資格

ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー

ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。

現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。