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bhagavad gita 2章 14節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)


【2-14】

matra-sparsas tu kaunteya sitosana-sukha-duhkha-dah

agamapayino‘nityas tams titiksasva bharata

(クンティーの息子よ。感覚とその対象物との接触によって、人は寒暑、苦楽を経験する。だが、それらは来ては去る、感覚の一時的作用にすぎない。バーラタの子孫よ、それに乱されずに耐えることを学べ)

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感情が何故沸き起こるか、、。それは何か感情が反応する対象物を見て沸き起こる。これは誰もが理解できることである。例えば【アイスを見たら食べたい】こういうことである。

対象物が無い限り感情は動くことは無い。だけど、感情はうつろいやすく常に満足を求めて絶えず何かを探し求める。その対象物を得ることができたら幸福と感じ、入らなければ嘆きに変わる。例えば、旅行に行きたいとこの1ヶ月頑張った。だけど、行く当日、台風により行くことができなくなった。ここで自己を肉体と思うと悲しみと嘆きがやってくる。そしてそれが苦しみになる。その苦しみを取り除くために前節で【肉体・個人魂・スーパーソウル(大きな魂)】という精神の知識を教えてくれた。

人は「何かと何か」を一緒に考えてしまう。上記の例だと、旅行=自分であると考えている。旅行に行けなくても行けてもあなたはあなたである。旅行に行けたらそれが自分で、行けなかったらじゃあ、その人は誰だろうか、、、間違いなく自分である。

mydear

悲しみや苦しみ、嘆きは本当の自己では無いものを自己だと思っているからであり、「何か」と自己を同一に考えるとそうなる。そのことをここで、それはただ対象物との接触しているだけなのだよ、、。それは心の性質であり、それ(苦楽を感じている)が自己ではないのだよ、、と伝えてくれている。

だからヨーガでは何を見て、聞いて、想うか、、つまり【繫がる】対象の重要性を教えそれを説いてくれている。コンセントの差し間違えをしているように、今、私達は繫がる対象を間違えて認識してしまっている。

更に、この作用は一時的であると断言してくれている。この世界は常に有限である。どんなことも必ず終わりが来るということ。それは肉体をみても完全に理解できる。この肉体は必ず終りがある。それは宇宙レベルでも同じであり、全ては有限の構成要素でできているので、人は小宇宙とも呼ばれる。

その視点から見ると、全ては一時的な現象と理解できる。それを生命体はまるで永遠に続くと勘違いしている。いつか必ず終りがある。そして苦しみや悲しみは実際には感覚が単にその性質によって動いているだけであり、私達の魂の姿は何も影響していない。

これをまずは頭で理解し、そこから修練をすることで自分の身体が魂であると実感し始める。その練習方法のひとつがポーズの練習でもあり、最高のものがマントラ、バクティヨーガである。

一時的な感情の幸や不幸に乱されること無く自己の義務(やるべきこと)を全うし、為すべきことをせよ、、とここで伝えてくれている。それがカルマヨーガであり、その行為を全うすることで感覚を綺麗にしてくれる。840万種いる生命体は皆役割を与えられている。その中に含まれている人も同じであり、それは人として生きる為の約束なのだ。約束を守ることが出来きない時、感情の渦、マーヤー(物質エネルギー)に巻き込まれる。

そして本当の自己を忘れ、感情(肉体)が自己だと思い約束の義務ができなくなる。

義務は自己の精神性を高める、という「行為」に対しての神聖さ(知識)の意識を戻し、マーヤーから抜け出すことが可能になる。それは本来の姿へ向かう行為になるからだ。行為とは本来私達の範疇で起こってはいないと、、その理由を知った時、神聖さ(知識)は愛によって包まれていく。それは忍耐を超えたころでも在る。

始めは、正しい知識とともに、実践を続け自動的に忍耐力を育む必要がある。忍耐力は知性の段階へ引き上げてくれる。継続は力なりとは、この忍耐力を育むことでもある。そしてそれを身に付けることができたらまた更に引き上げられ、それが愛の段階。

ここでアルジュナは「クンティーの息子」「バラタ王の子孫」と呼びかけられている。母クンティーは偉大なヴァイシュナヴァであり、父はバーラタ王であり偉大な王である。その2人から受け継いだ質、、君には為すべき義務がある。この戦いはその義務であり、避けることはできない、、と伝えている。

生命体に行為は感情で見るものではないよ、、それを教えてくれる。そして、私達の行動は一体何を満たし何に向かっているのだろう、、そう投げかけてくれている。。

シャーマスンダラ

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【2020年4月より宮城にて月1回 バガヴァッド・ギータークラス開催】

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この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。

バクティヨーガ叡智が凝縮されたジャヤーナンダ・ダーサー師 解説本

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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)

心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。

ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。

ジャヤーナンダ師を師事。

現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。

バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。

この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。

バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。

完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。

資格

ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー

ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。

現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。