bhagavad gita 2章 22節
バガヴァッド・ギーター2章22節
初めの祈り
om namo bhagavate vasudevaya
(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)
【2-22】
vasamsi jirnani yatha vihaya navani grhnati naro 'parani
tatha sarirani vihya jirnany anyani samyati navani dehi
(人が古くなった衣服を脱ぎ捨てて、新しい衣服に着替えるように、魂は古くなった肉体を脱ぎ捨てて、新しい肉体をまとうのだ)
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肉体とはどのような概念なのかを伝えてくれている。多くの生命体が、「自分であり全て」と思っている肉体は「服である」と伝えてくれている。
その「服」は大切に「ケア」だけをする対象であり、「全て」ではないということ。
例えば、大切な思い出の服があるとする。それは大切にしているからクリーニングや、虫食いがないように、仕舞う時も防虫剤を入れるし、洗濯も干す時もきっと気を使い大切にするだろう。そうすることで快適にいつでもその服を着ることができる。
上記の、服と肉体は違う。だから、服が無くなっても肉体は無くなることは無いことを理解できる。服が肉体を壊す原因には無いということである。
肉体も全く同じであり、快適に肉体を使う為には大切に「ケア」する必要がある。だけど、それは服であり自己ではない。それを着ているのは本当の自己である「魂」である。
大切にするということは最善を尽くすことである。最善を尽くしているのであれば、そこに満足しかない。けれど、生命体は何故だか満足をすることはない。常に幸せを探している。それは、肉体に対しての最善のケアの仕方を知らないからである。だからい生命体はつも不満足で、常に幸せを探している。
肉体の最善のケアとは魂を満たすこと。何故ならそれが本当の自己だからである。生命体はそのことをすっかり忘れてしまっているのだ。
ウパニシャッドにこう記されている。
「2羽の鳥がハートという木にいる。1羽は常に木の実を探しており、もう1羽は決して木の実を欲さない」
木の実を常に探している鳥は木の実があれば全て食べつくし、無くなってしまったら落胆し、また新しい木の実が成っている木をさがす。これを永遠に繰り返している。木の実(物質世界/自己の周りの環境)の状態によって、常に渇望と落胆が付きまとう。
輪廻転生とはこのようなもので、服を着替え続け、肉体にもれなくくっついているカルマ(今世与えられているもの)を楽しみ尽くし、それが反動となって渇望と落胆がやってくる。服は私達の大切にしたいものに幸せを与えてはくれない。これを悟る(腑に落とす)必要がある。
服という肉体を大切にケアする方法は魂のお世話をすることである。そのお世話の仕方は何かといえば、ともにハートの中にいるスーパーソウルの慈悲深さと寛大さを知ることである。それがこのギーターのうたでもある。
服を購入したら自己の感情を満たすかもしれないが、それ以上の味わいは教えてくれない。肉体もそれと同じように、感情以上のものは決して教えてくれない。それに汚染されてしまっている、心をまずは綺麗にすることを全ヨーガは伝えてくれている。
嘆きとは服である肉体が壊れてしまうことではなく、自己の本性を忘れてしまったことに使うべきである。不幸とは服が着られなくなることではなく、私達を苦悩からすくい上げる、どんな時も、いつも共に居てくれているスーパーソウルを忘れてしまった時に使うのである。
クリシュナはここで、肉体の死とは「新しいものに自動更新するだけ」である、と伝えてくれている。 君(アルジュナ)の嘆きは全く意味の無いものだよ、、と。その言葉は私達にも、嘆き、不幸というものを勘違いしているよ、、と伝えてくれている。
次節【2章23節へ続く】
前節 bhagavad gita バガヴァッド・ギーター2章21節
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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)
心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。
ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。
ジャヤーナンダ師を師事。
現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。
バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。
この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。
バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。
完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。
資格
ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー
ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。
現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。