bhagavad gita 2章 23節
バガヴァッド・ギーター2章23節
初めの祈り
om namo bhagavate vasudevaya
(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)
【2-23】
nainam chindanti sastrani naninam dahanti pavakah
na cainam kledayanty apo na sosayati marutah
(魂は、どのような武器を用いても、切り刻むことはできない。火にも焼けず、水にも濡れず、風で乾燥することはない)
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魂を殺す方法はこの世界には無い。この肉体(世界)は5大元素(土、水、火、空気、空間)でできている。なので、この5大元素の影響を絶対に受ける。この影響が多過ぎても、少な過ぎてもこの肉体を維持することは出来ない。
例えば、太陽の熱量が増えると(今の異常気象のようなものであるが)、肉体に支障をきたす。外的には雨が足りず、生命体を困らせ、自己の身体的にも、水分が足りなくなり、肉体を維持することが難しくなる。
どの元素もこのように、多すぎても、少なすぎても生命体は必ず影響を受ける。この5大元素のバランスが取れている時、生命体は肉体を維持できているのだ。
その視点からみると、いつ世界も肉体も壊れてもおかしくない、と、同時にその均衡を保っているは奇跡であり、神秘極まりないことも感じられる。
魂はこのような影響を全く受けず、肉体とはそもそも次元が違うということを伝えてくれている。肉体と魂は構成要素も、影響されるものも全く違うということを完全に理解する必要がある。故に魂は決して滅びることはない、、と。
生命体の個人魂はクリシュナの1部分である。だが肉体は違う。確かにクリシュナが創造したが、1部分では無いのだ。これを明白に伝えてくれているのだ。クリシュナは誰にも何にも影響を受けることはない。
完全な永遠の知識と至福を持っている。その1部分が個人魂である。ということは、この世界で影響を受けることなど無い。そのように感じるのは太古の昔からの汚れが原因なだけである。
個人魂はとかく、この強力な太古の昔からの汚れに汚染されてしまう。クリシュナを忘れてしまうと、この汚染と繋がるほかない。精神か物質か、生命体はどちらかとしか繋がることが出来ない。それは生命体の性質として組み込まれている。
「普通」の定義はその時代の、その時生きている生命体によって変わる。20年前の普通はこの2020年には普通ではないことは理解できる。つまり、物質的な「普通」に安心感を持っているうちは精神の光はやってこない。
もし自己が親ならこう思うかもしれない。生まれた時のその子供を見た時、「この子は絶対幸せなる存在だ」と。しかし、どうだろう?この世界に生きていて苦しまないことなどあるだろうか??幸せとは苦しみもあって幸せが何かがわかる、、確かにそのプロセスを経るのも必要かもしれない。
だが、「幸せは苦しみもあって幸せ」ということが「普通」と思っているうちは精神の光はやってこない。これは普通ではないのだ。海外の食事の量と、日本人の食事の量は明らかに違う。だが、どちらもその国にとっては「普通」である。ここに疑問を感じない限り、健康とは何かという視点はやってこない。
物質と精神の違いを知るということはそういうことである。生命体が感じている「(物質的な)普通」とは普通では無いのだよ、、と言っているのだ。普通で無いもの普通と思っているから、苦しむ。それは生命体の性質に沿って生きていないという証明である。
生命体は確かに「祝福」されてこの世界に生まれてきた。しかし、それはこの世界の定義(普通)に於かれているものではない。精神の視点に於かれているのだ。
生命体の微小さでは、太古の昔からの汚染(幻想ネルギー/マーヤー)から抜け出すことは出来ない。それはもうヴェーダ経典(クリシュナ)に断言されている。
微小な魂が、スーパーソウル(クリシュナ)の1部分であると、切り離すことは出来ないと、それこそが保護所だと理解する時、生命体はマーヤーという、「(物質的な)普通(エゴ)」から抜け出せる。
その時、生命体は初めて性質に沿って生きることが許可される。
肉体・個人魂・スーパーソウルを知ることで何が本当に「普通(の知識)」かを知ることができる。その知識は生命体を幸福にするものであり、【生命体は永遠に微小な魂であり、永遠にクリシュナの1部分である。そして、個別性がありクリシュナに仕える】という知識であり、サーナタナ・ダルマである。
クリシュナはここでもアルジュナに、肉体、個人魂、スーパーソウルの真の知識を与えている。そしてそれが「グル(精神の師)」からやってくることも、クリシュナは自分の行動(リーラー/神秘性)を通して模範を示し、伝えているのだ。
優しさと愛の行動を毎瞬間、生命体の幸福を願いこのギーターを通して流してくれている。
次節【2章24節へ続く】
前節 bhagavad gita バガヴァッド・ギーター2章22節
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この内容全てジャヤーナンダ師より与えられた経典の叡智から得たものです。 師の本には更に多くの教えがあり、それを学ぶことができます。
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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)
心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。
ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。
ジャヤーナンダ師を師事。
現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。
バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。
この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。
バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。
完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。
資格
ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー
ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。
現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。