バガヴァッド・ギーター2章24節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)

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【2-24】

acchedyo 'yam adahyo 'yam akledyo 'sosya eva ca

nityah sarva-gatah sthanur acato 'yam sanatanah

(魂は分割できず、溶けず、燃えることなく乾くことなく、永遠で、至る処に遍満し、不動不滅である)

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魂を分割して増やすことや無くすことはできない。生命体は魂の身体を持っている。見えている肉体の身体も分割することはできない。それと同じように、魂の身体も分割することはできない。

完全な個別性をもった、その魂の身体は5大元素(土水火空気空間)には決して影響されること無く、永遠性を持ち、至る処に遍満している。それはどこにでも存在する。

物質的な目を通して見えるもの全ての中にはもちろん、土の中や水、火の中にでさえ存在する。この地球の惑星以外のあらゆるところにも遍満している。

空気、空間の中にでさえ存在している。「sarva-gatah(サルヴァ・ガタ)ーあらゆるところに遍満している」それは、生きとし生ける全ての創造はクリシュナ(神)によって創造されたもので溢れているということ。生命体はその中のひとつである。

美しい緑も、空も太陽も、、人という生命体が1次的に生み出したものは何もない。人も含め、全てはクリシュナによって創造された1部である。

不動不滅の姿は、太古の昔からの汚れをめでたく綺麗にした後に、生命体が本来居るべき場所へ導いてくれる。全生命体が、この物質界であくせく求めている本当の幸せを味わえる場所、精神界に。

1部分はその大元に戻ることで機能を取り戻す。生命体も本来居るべき場所に戻ることで、幸せというものを味わえる。

この節で1元論(あなたも神、私も神)も2元論(神と生命体は全く違う存在)も当てはまらないことを証明している。全生命体は全て同じところから生まれ、繋がっている。「元」と「部分」は絶対に同一にはならず、質は同じである。

質が同じということは味わいを共有できるということ。クリシュナは純粋な愛情こそが生命体の幸福である、と、教えてくれる。それを理解できるように、質を同じにしてくれた。今世の各生命体が与えられている、才能、性格、役割、、それは全て純粋な愛情を育む為にある。

それは本来の自己の姿(魂の姿)を知ることから始まる。生命体の、固く閉ざされたハートをクリシュナはギーターという愛の香油で溶かしてくれている。

次節【2章25節へ続く】

前節 bhagavad gita バガヴァッド・ギーター2章23節

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